小菅川本谷

天候:晴れ
ちかごろ天候が安定しなくて沢の行き先が直前で変わります。会津方面を予定していましたが、山梨県エリアの天候がよいとのことで小菅川本谷に行先を変更しました。天候ばかりはしかたがないですね。。。古巻L発案で、初級の沢でリード練習をしよう!ということになりました。基本土日が活動メインの当会ですが、仕事の関係上平日休みの私にとっては活動できる日も限られておりこうやって平日山行にあわせてくれる心遣いは本当にありがたいです。
当日の朝発でも間に合うのですが、時間の余裕をもって前夜出発して明日に備えます。日曜日の夜とあってか、道の駅はとても空いており快適に仮眠をとることができました。次の日小菅林道を車で走らせ、林道行き止まりの5~6台は停められそうな広場に駐車しました。すでに1台の車が停まっていて釣りの方でしょうか。

広場の脇には作業用の軌道モノレールが走っていて、沢支度をしていると作業着姿の方が車庫をあけて軌道車(正しい名称がわかりません、間違っていたらスミマセン!)を出して乗っていきました。初めて見る軌道車に少し興奮です!

わたしたちも準備を整えて出発です。広場横の「釣り人の皆さまへ」と書かれた看板の脇からはいっていき、明瞭な道を辿っていくと沢に降りられます。

写真正面の看板の横からはいっていく。

すぐ現れる堰堤は左から小さく巻いて、堰堤上部に垂れているトラロープを頼りに降りました。序盤はゴーロと小滝が続きます。歩き始めてすぐに釣りの方が先行しているのが見えました。様子を伺いながら近づいて一言声をかけて先に行かせてもらいます。しばらくは沢の中にはいらず横のゴーロを歩きました。

魚がいるだけあって透明感のある沢。水温もそれほど低くないので積極的に水を浴びにいきたい。

かつてのワサビ小屋でしょうか、朽ち果てた小さな小屋があるあたりは石垣の残骸がいくつか残されていました。石垣も大きなものが残っていて規模の大きなワサビ田だったようです。

大きなワサビ田跡の石垣が何か所か残っていた。

特徴的な2段8m滝は右岩壁を登りました。慣れている方なら必要ないかもしれませんが、高さもあったので途中でロープをだして確保をとりました。

2段8m滝。

途中から2条になっている7m滝で、ハーケン打ちの練習をしました。ロープをひいてハーケンで支点をとって後続を確保する一連の流れを復習。2条にわかれる左斜めになっているところはちょうど足場がバンドのようになっていて安定していたので割と簡単にハーケンを打つことができました(下は少しヌメってます)。ロープなしでも登れそうなところだったので安心してしまい1か所しか支点とらなかったので、もうひとつ支点を打てばよかったなと後から反省。。。
ロープをひきながらハーケンが打てたので良かったです。後続確保の支点もハーケンで打ってみたのですがうまく刺さらなくて打つ場所の選定が難しいと感じました。岩質によっては打ちこんだところで岩が剥がれてしまうこともあるので難しいです。上手く刺さった時はハーケンを打つ音が変わるとのことですがまだ自分にはその違いがわからなくて、とりあえずハーケンのアゴが岩に接するまで打ち込むようにします。

人の字のような滝。初級者のハーケン打ち練習にはよいかもしれない。

石積み堰堤のような岩壁から流れ落ちる12m滝は、階段状になっている右壁からいったのですが最後の一手がいけなくて、古巻さんにトップをかわってもらいお助け紐で引っ張り上げてもらいました。

石積み堰堤のような滝。右壁から登るが最後の一手が少しだけ難しかった。

遡行も終盤となりゴーロ帯が多くなりもうこれで終わりかなと思っていたところ、15×20mの階段状のナメ滝が!苔が神秘的な景観をつくっていました、個人的にはいちばんこの滝がよかったです。

終盤に現れる階段状のナメ滝、美しい。

㏇1690付近の山道とぶつかるところで遡行終了としました。両岸には目印のピンクテープがついていて明瞭な道がのびています。左岸側の山道をトラバースぎみに辿っていくと10分ほどで登山道にぶつかるので、あとは登山道をそのまま下ります。最後までなだらかな道でとても歩きやすい。昔は人々の生活の場として行き来していた道だからだよ、と古巻さんに教えてもらいました。「二ワタシバ(荷渡し場)」という地名がついているのもそういうことなのだなと思って、昔ここを通っていた人たちに思いをめぐらせてみたりして。。

最後は、今朝車で通った日向沢登山口の小菅林道にでます。そこから徒歩3分ほどで駐車場にもどれるのでアプローチも下山も楽々。それなりに高さのある滝や登れない滝もすぐ横を巻けるので初級者のリーダ―練習にも良いかと思いました。(ゴーロ帯も続くのでゴーロ歩きの練習にもなる、、かもしれない。)

小菅林道沿いのある日向沢登山口。

駐車場に戻ると、沢中でお会いした釣りの方もちょうど戻ってらっしゃいました。お疲れ様ですと言葉を交わし、沢装備の片づけをしていると軌道車に乗った作業員の方もちょうど軌道車に乗って戻ってきました。みなさまお疲れ様でした!

遡行図(20240729_小菅川本谷)
遡行図(20240729_小菅川本谷)

メンバー:古巻(L) 星野
山域:大菩薩連嶺
山行形態:沢登り
コースタイム:
小菅林道終点P(7:28)ー小菅川入渓(7:37)-昼食(12:50-13:00)-㏇1700脱渓(13:24)-登山道(13:37)-小菅林道(15:00)ー小菅林道終点P(15:03)
地形図:七保・大菩薩峠
報告者:星野

“小菅川本谷” への1件の返信

  1. ちょっとゴーロの区間が長い感じはありますが、滝場もほどほどにあるので練習にはいい沢かもしれませんね。下山も楽だし。
    それから、Co1500で左から入る枝沢は奥に滝を懸けているのが見えてちょっと気になりました。

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