10/16(土): 曇り時々晴れ後時々小雨
10月中旬の土日は、上越、東北方面に泊まりの沢を考えていたが、低気圧の通過に伴い何も雨模様の予報。関東、東海方面の天気が土曜日は持ちそうといことで安倍川流域の沢を検討する。当初二王山に突き上げる瀬戸沢を計画するが、Googleマップでかなり荒れていることが見て取れたので、下三段、上三段滝を備える比較的ポピュラーな八森山に突き上げる足沢(あしんざわ)を選択する。
前日は、「安倍ごころ」にステビバし、入渓点の足沢橋に急ぐ。足沢橋の先に2−3台路肩に停められる。手短に身支度を整え、ガードレール脇から簡単に谷底に降りたてる。
ゴーロ状の川原を少し行くと左にワサビ田があるところになるが、右斜面の植林が崩壊し非常に荒れている。倒木アスレチックをこなして通過する。
直ぐに6m2状滝と出会う。登れそうに無いので右のガレ沢を登ってトラバースして巻く。ガレ沢にマムシがトグロを巻いており慎重に通過し、その上の10m2段とまとめて巻く。
その先直ぐに、下三段滝が出てくる。下段6m、中段7m、上段10mの構成だ。下段の左側を登り、中段下に出た後左斜面を樹林帯まで登ってトラバースする。途中1箇所足場が悪かったので念の為、スリンゲを根っこにかけて通過する。
懸垂下降地点から上三段滝が見え、通過できるか若干の不安があるが取り敢えず谷底に降りる。
上三段滝手前の6x7m滝は快適に右を登れる。
上三段滝は、下段4m、中段、上段8mの構成だ。
右から流入するガレ沢を詰めて、適当にトラバースする。上手いこと獣道を拾うことができ比較的安定したトラバース道である。
トラバース道にカモシカが陣取っており、中々どいてくれない。暫し、睨めっこしているとやっとどいてくれた。
上三段滝を越えると2−3m程度の滝が幾つか出てくるが困難なものは無い。
右側に石垣が出てくるが、ワサビ田跡だ。上の方には小屋が見えた。
ワサビ田脇の流れはナメ状になっている。倒木が少しうるさいのが残念だ。
2m二段、4m滝と続くが問題はない。右斜面の植林帯からの倒木が残念な形ではある。
co600m先にかかる7m二段滝は直登は出来ず右を小さく巻いて通過した。
その先で両岸が迫って来るところに4m、2m滝がかかるが何も登れる。
このあたりでヒルを確認した。
2−3mの滝や倒木帯を幾つかこなしていくと、詰めの様相を呈してきて、4m滝に阻まれる。登れそうではあるが、ホールド、スタンスが細かく脆そうなので左を巻こうとするが上部が悪く、懸垂で滝下に戻り右の斜面を登る。
そのまま、植林帯までトラバースして、八森山の東尾根co940mあたりに乗る。胸程度の笹と植林の尾根で降りやすい。
途中、昔の馬や牛を使って荷運びしたという道が尾根上に続いていた。
隣の椎ノ木沢に14時過ぎに出て下山した。時間があったので安倍川にかかる吊橋まで足を伸ばしてみた。
下山後、瀬戸沢を見てみると出合は堰堤の連続であった。沢登りの対象としてはイマイチだ。ここでもヒルにたかられ密度が濃そうなのもマイナスポイントだ。
瀬戸沢の北隣の砂山沢(すやまさわ)は、出合から少し行ったところからゴルジュ状となっていて楽しめそうだ。
その後、黄金の湯で汗を流し、静岡名物黒おでんを全種類購入して帰京した。
遡行図
bema
足沢橋P(7:41)-下三段滝上(9:18)-上三段滝上(9:45)-co725m二俣(11:24-45)-4m滝手前遡行打ち切り(12:40)-八森山東尾根co940m(12:51)-椎の木沢出合堰堤上(14:00)-足沢橋P(14:22)