来週から東海、関東地方も梅雨入りというタイミングで
安倍川コンヤ沢に行くことができました。
今週は晴天が続き、絶好のタイミングでの実施となりました。
前泊して梅ヶ島温泉を目指します。
車窓からは、急峻な山々と広々とした河原が見えます。
急傾斜を水が流れ下るとともに、それだけ水量があることが分かります。
山肌が大きく崩壊しているところもありました。
梅ヶ島温泉桜園駐車場に車を停め、いよいよ出発です。
橋を渡り、河原に向かって下っている道を進みます。

巨大な堰堤を巻きますが、最初から緊張します。
このあといくつも堰堤を越えますが、巻きは全体的に悪いです。
数少ない山行記録には、この辺りの記載はありません。
それくらいのレベルでないと、そもそも挑戦権はないのかもしれません。
堰堤を過ぎ、広々とした河原を進みます。
しばらくすると真っ暗なところが見えました。

ゴルジュの入り口です。
ここから先は後戻りできないそうです。
ゴルジュに進むと、みごとに両岸が切り立っています。
緊張と期待が入り混じります。

しばらくするとゴルジュにも光が差し込み、
景色を楽しむことができました。
水深はそれほどではありませんが常に水の中に入っているので、
知らず知らずのうちに足に疲労がたまります。
のちのち響いてきます。
ホーキ沢出合には、立派な滝がありました。

へつったり、水流の中を歩いたりしながら、どんどん先に進みます。


突然現れる堰堤を右岸から高巻きました。
白い岩を過ぎると670m付近左岸から枝沢が入ります。





石門のような滝を巻いていると、巨岩がバランスよく重なるCS滝が見えました。


滝を見ながら、きわどい左岸を巻きます。

進んで行くとぬめりの強そうな枝沢が流れ込みます。

そこを左に屈曲すると 水量の多い15m滝がありました。

この滝は、水流左を登れそうでしたが、その後の5m、15mの滝が続きます。
3つの滝をまとめて巻きました。
ここを過ぎると、だいぶ渓相が落ち着いてきます。
その後4~6mの滝がいくつかありましたが、快適に登りました。


900m付近で砂地に熊の爪痕を見つけた矢先、
熊が斜面を駆け上がっていきました。


970m付近まで進み、昼食を摂りました。
ここからしばらく右岸枝沢を進み、尾根に上がります。

登山道に出ると快適に歩けましたが、
標高1200m付近の分岐を過ぎると、急に赤テープがなくなります。
ここが一番わかりにくいので、注意深く進路を探してください。

そこから約600m急傾斜を下ります。
滑りやすいので、チェーンスパイク等があると助かります。
陽のあるうちに車まで戻ることができました。
初めての山域でとても充実した沢旅ができました。
下山後、梅ヶ島温泉黄金(こがね)の湯に立ち寄りました。
温泉部分は立て直して間がないとのことで、とてもおしゃれな作りでした。
閉館まで利用させていただきましたが、
スタッフの方々に配慮していただき、大変感謝しています。
温泉はもちろんスタッフの方々の親切な対応が素晴らしいので、
お近くに行った際にはぜひお立ち寄りください。
梅が丘温泉桜園駐車場(6:25)-ゴルジュ入口(7:18)-ホーキ沢出合(7:27)-CS8m滝(9:50)-970m付近右岸枝沢(12:49)-登山道(13:59)-深沢山(14:41)-登山道入口(16:01)-梅ヶ島温泉桜園駐車場(16:10)