奥秩父 笛吹川東沢 西のナメ沢

 

今年も梅雨の時期となりました。

周期的に天気は変わっていい…でも土日は晴れてほしい…

アウトドア大好き人間のみなさんは そう思っているのではないでしょうか。

今週は木曜の午後から天候も回復し始め、金曜の午後には晴れ間が出ています。

気温も急上昇…スラブがよく乾くのではないかと期待も膨らみます。

釜の沢東俣に行ったときに東沢渓谷を遡行しながら

ホラの貝ゴルジュ、東御築江沢、乙女の沢、東のナメ沢等を眺め、

いつか行ってみたいと 思っていました。

特に「西のナメ沢」…最近では あまり遡行記録もアップされていません。

現状どうなっているのか 確かめに行きました。

アプローチと下山に時間が掛かるので、日の長いこの時期に計画を立てました。

梅雨の時期と重なるので、実際に実施できる可能性は低いと考えていましたが、

運に恵まれたようです。

 

いつものように西沢渓谷駐車場に駐車し、午前6時過ぎに出発

まだ くさ餅は売っていませんでした。残念…

本で紹介されてから 東沢渓谷入口は空いていて 鶏冠山に向かう方も多いようです。

上流から鶏冠谷出合を振り返る。みなさん 靴を脱いで徒渉しています。

アプローチが長いので、どんどん進みます。

ホラの貝ゴルジュ入口で休憩 ゴルジュ内から涼しい風が吹いてきます。

僅か500mで 4時間程掛かるようです。

ホラの貝ゴルジュ入口

ここから道はホラの貝ゴルジュを大きく巻いていきます。

山の神までは ちょとした登山のようです。

山の神 安全祈願をしました。

山の神を過ぎると、沢らしい素晴らしい景色が広がってきます。

東御築江沢、乙女の沢、東のナメ沢等々

いずれも美しく しばらく眺めていたいところです。

東御築江沢 この辺りでは最も登攀的ということです。
乙女の滝…美しいが近寄りがたい
東のナメ沢 大スラブ

とても美しいスラブ

よい練習になります。

ようやく西のナメ沢に着き、十分レストします。

西のナメ沢最初の滝 よく観察します。

休憩しながら最初の滝を観察…前回通った時も見ましたが、すでにワイヤーはありません。

左側は全体的に湿っていて、水流右は乾いています。

ただ右側は左側より傾斜が強く、下から見る限り支点等はありません。

左から登り始めるもやはりヌメっています。気を付けながら登っていきました。

傾斜は緩いですが…色を見て

僅かな凹凸を探しながら…慎重に進みます。

西のナメ沢へ突入します。

書籍にあるように滝が続きますが、どこまでをひとつの滝とするか難しいです。

以前ワイヤーが掛かっていた3段50mの滝と言われるところまで、

段差はありますが、ずっと滝が続いているという感覚です。

3段50mとされている滝の3段目下に錆びたワイヤーが、散乱していました。

3段50m3段目

3段目上部左岸にあったというワイヤーは、さすがに見当たりませんでした。

下から見上げるより傾斜は急です。

ワイヤーがどの辺りまで垂れ下がっていたか分かりませんが…相当シビアでは

すなおに左から巻きました。

この滝を越えると ひと安心…でもスラブ滝は続きます。

何度もいいますが、色を見てもらえば…

見た通り逆層でヌメっています。

できるだけ水流を進みます。

それでもできるだけ水流を進みます。

チャレンジは大切…ですが

スタンスを探しながら、慎重に登っていきます。

やっぱりムリです。実際は、先程の写真のように逆層で傾斜があります。

全体的にぬめりがあるので、気は抜けません。

僅かなスタンスをしっかり捉えて 上から見ると大きな滑り台ですね。

素早くスタンスを見極めるのが重要です。

とてもきれいな滝です ぬめりで光っています。

1670m付近のガレ沢が合流するまで、おおよそナメが続いている感じでした。

左岸からガレが押し出す

1670m付近ガレ沢との出合以降、水流が少なくなります。

苔と森が美しい沢 写真よりずっときれいです。

苔がとても美しい 奥秩父らしい渓様となります。癒されます。

いよいよ流れも細くなりました。

水流をたどっていくと、西のナメ沢の源がありました。四十八滝沢のよう…

ここから流れ出ています。奥秩父のおいしい水

できる限り沢形を詰めながら、尾根を目指します。

石塔尾根の鞍部…水源から20分強

実は、ここからが大変でした。ルートファインディングが難しい。

イライラしていたのでしょうか

基本的に尾根を外さないように進みますが、

地形図とコンパスで頻繁に現在位置を確認しつつ、鷹見岩まで慎重に進むことになりました。

うっかりすると乙女の滝方面や西沢渓谷の最深部へ下ってしまいそうです。

東のナメ沢、釜の沢西俣、金山沢、信州沢等を一望

優秀なナビゲーター(高森さん)のおかげで、修正しつつ鷹見岩に着くことができました。

鷹見岩にはチェーンやトラロープがあり、登れるようです。

ここからはピンクテープもあり、道も随分歩きやすくなりました。

先に進むと看板が…ここで「←西沢 二俣つり橋→」という看板…

ここが問題の分岐…ちゃんと書いてあるのにね。

なんで方向が逆なの…間違ってない…などとスルー

気付いた時には、七ツ釜五段の滝に向かって下降していました。

正確には、不動小屋跡にある滝(七ツ釜五段の滝の上流)に降りました。

右上に不動小屋跡

鷹見岩から東沢渓谷入口までのルートを歩くことは、今後あるのか疑問です。

乙女の滝を遡行する機会があれば、今度こそ行ってみたいと思います(笑)

徒渉して西沢渓谷沿いの道に出ました。ここからはハイキングコースを歩きます。

久しぶりに見る七ツ釜五段の滝は、変わらず美しい名瀑でした。

名瀑 七ツ釜五段の滝

最後は西沢渓谷の景色を堪能しつつ、今回の計画を終えることができました。

西のナメ沢は、アプローチと下山が長く今回は11時間弱掛かりました。

前半のナメ滝はぬめりが強く登ることは難しいと思われますが、

東沢渓谷から西沢渓谷周遊コースとして、行ってみる価値のある沢だと思います。


メンバー:伊藤(L) 高森
山域:奥秩父
山行形態:沢登り
コースタイム:
西沢渓谷駐車場(06:07)-鶏冠谷出合(06:43)-ホラのゴルジュ入口(7:15)-西のナメ沢着(8:53)-西のナメ沢発(9:10)-1670m付近ガレ沢出合(11:01)-水源(12:12)-石塔尾根(12:34)-鷹見岩手前のコル(14:30)-不動小屋跡(15:05)-西沢渓谷駐車場(16:35)
地形図:金峰山
報告者:伊藤

“奥秩父 笛吹川東沢 西のナメ沢” への2件の返信

    1. 記録を更新しました。アプローチと下山が長いことと前半の滝はぬめりが強く傾斜が強いためか、あまり遡行される方はいないようです。一番難しかったのは石塔尾根~鷹見岩までのルートファインディングでした。行かれる際は、ご注意ください。

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