天候:曇ときどき晴
スキーシーズンもそろそろ終盤を迎え、日曜日日帰りで行けるところをと計画した。先月行けなかった三岩岳も考えたのだが、大戸沢岳頂上直下の大斜面を滑りたくなり、三岩岳は見送った次第。
土曜は仕事だったが、昼過ぎには帰宅できたので、早めに出発して、今回は檜枝岐まで直行。
道の駅・尾瀬檜枝岐で前泊。大型車の通行もないので、夜間は非常に静かで、車中泊には最適である。周辺にはコンビニもなく、買い物等は若干不便だが、前もって調達しておけばいいだけの話だ。(え?会津駒の時と話が違う?)
朝、少しゆっくり目に起床。朝食を摂り下大戸沢スノーシェッドの檜枝岐側出口へ。出口付近に、2台(詰めれば3台)限定の駐車スペースあり。8時少し前に到着したが、すぐに1台がやってきて3人パーティがスキーの支度を始めた。
駐車スペースから道を渡り、スノーシェッドの裏側へ回りこむように下大戸沢右岸の斜面を上流にトラバースする。すぐに、左手から枝沢が入ってくるが、そこで枝沢に入り、数分で右手の尾根に取り付く。大変な急斜面だ。25分ほどで傾斜が緩んでくるが、状況によってはスキーを担いでつぼ足で登った方がいいかもしれない。
傾斜が緩むと幅広の緩やかな尾根になる。大戸沢岳から東へS字状に伸びている尾根である。

先月の会津駒の時と違い、今日はまずまずの天候。目指す頂上部分も目視できる。上部は木立の少ない大斜面だ。滑降への期待を胸に、黙々と高度を稼ぐ。

右手には三岩岳が見えてくる。こちらは、来シーズンの宿題である。

標高1700m付近からは尾根の幅が広がり、眺めも広がる。頂稜も間近に迫ってくるので、足取りも軽くなる。先行の3人パーティは、頂稜からの斜面に取り付いて登っている。
こちらも、頂稜下の斜面に差し掛かるが、なかなかの急登である。シールを効かせてジグザグに高度を稼ぐ。
広い斜面をひたすら登ると、頂上の一角が見えてくるがほぼ無木立だ。斜度はほどよく、滑降への期待感が増す。
標高2050mを越えたあたりだろうか、数本の木が頭を出しているところで先行の3人が休憩中だ。こちらは、休まずに無木立の斜面をさらに上がっていく。20分ほど登ると、頂稜の一角に登りつく。南方に目を向けると、燧ヶ岳が顔を出していた。本当のピークはもう少し先なのだが、何故かここがピークと思い込んでシールを外してしまった。ピークからは、会津駒ヶ岳が見えなければならないはずだが、思い込みとは恐ろしいものだ。休憩が終わってから、あれ?と気が付いたが、シールを外してしまったし、ピークまではなだらかな雪原がうねうねと続いているだけなので、ピークは来シーズンの宿題に取っておくことにして、滑降モードに切り替える。

さて、お楽しみの滑降である。無木立の斜面を、まず3人パーティが休憩しているところまで、こちらが滑り降りる前に、3人も尾根に向けドロップ。テレマークとボードの混成チームだった。

その後、3人の後を追うように滑り降りたが、5分ほどして登りの尾根ではないことに気付く。やってしまった…。確認すると、桑場小沢と中ノ沢の中間尾根を降りてきてしまっていた。登り返すと1時間くらいロスになりそう。ままよと、そのまま下ることにする。登りで、下大戸沢の状況を見ながら登っていたが、下部は幅の広い緩傾斜の沢なので、雪崩の危険は少ないだろうと判断した。ただ、雪質については、上部は快適だったが、下るにつれて雪が激重になりカーブが困難になっていく。
尾根の末端で少し中ノ沢側に回り込むように降りたが、そこだけ雪崩に注意して、木立を絡むように下降。無事、下大戸沢に降り立った。
あとは沢沿いをトラバースしていくだけだが、お昼も過ぎているので、少し広くなったところで休憩して、パンをほおばる。
下大戸沢は3回徒渉を要したが、無事往路に合流してスノーシェッド出口に到着。ふぅ疲れた…。

駐車スペースに到着すると、3人は既に片づけを始めている。お疲れさまでしたと挨拶して、こちらも帰り支度をする。
ひとりなので、着替えてお風呂は省略。会津山口のお店で開当男山を仕入れ、会津田島経由で帰路に就いた。
駐車地点(8:15)-尾根取りつき点(8:33/40)-1553m地点付近(10:55/11:05)-Co2070付近(12:35/50)-中ノ沢(13:35)-三ツ岩沢出合付近(13:40/53)-駐車地点(14:40)