4/12(土)晴れ
3月下旬に泊りで計画したが悪天で実施できなかった土室川の加治屋沢を日帰りで遡行してきました。遡行記録が無く時間がどれくらいかかるかわからないのと、小菅川右岸尾根を越えてアプローチするので、前日は小菅の湯にSBして出発地の白糸の滝駐車場に早めの6時半に到着です。小菅川にはチラホラと釣り師の入渓がありますが、沢屋はこの季節まだいません。小菅川沿いはこの季節丁度桜が満開で目を楽しませてくれました。
林道を少し戻り、狩場巡視道をまずは小菅川に下っていきます。
小菅川には丸太橋が2本並んでかかっています。

小菅川を渡りすぐに右の尾根に登る道があったのでそちらに入りました。この道は狩場巡視道から離れ、co1167mピークのあるヒラヤマ沢左岸尾根に付けられた仕事道でしたがかなり踏まれていて、尾根にスムーズに取り付けました。

2時間ほどの登りで牛ノ寝通りの登山道に出れました。当初予定した下降ルートの曲り尾根を少しちかい金小屋尾根に変更して下降点でしばし休憩し、チェーンアイゼンを装着しました。金小屋尾根は植林帯主体で急なところはありますが、踏み跡があり比較的降りやすい尾根でしたが、土室川沿いの林道に降りるところが急な擁壁になっていて、30mの懸垂下降が必要でした。

林道を5分ほど下流方向に移動するとお目当ての加治屋沢に到着です。駐車場を出発してから3時間30分のアプローチでした。入り口には早速滝が見えていて、やる気が出てきます。
初っ端の4m滝は、リーダーがフリーで左側を登って自分をロープ確保してくれましたが、左壁にはトラロープが巻き用にかかっていて山仕事の人が入っているようです。その後も2-4m程度の滝がいくつも連なり現れますが、いずれも難なく越えられる斜度や形状で、リーダーによると典型的な土室川左岸の枝沢の渓相だそうです。



co1000mぐらいで4mの少し立った滝が出てきましたが、右のクラック沿いにリーダーがカムを1個決めて突破しました。この滝が唯一中間支点を取った滝となりました。
そこからしばらく登ると石垣が積まれている地帯、ワサビ田跡が100m程続きます。

ワサビ田跡を越えたところがco1100m付近で、ここから地形図的には斜度がきつくなるので昼食休憩を15分ほどとりました。斜度は急になりますが、期待していた大きな滝は出てこずどうにかフリーで登れるレベルの滝がいくつも続きます。
結局、co1240mの二俣まで大きな滝は出てこず、二俣にかかる6m多段滝も左から斜上して難なく右沢に入っていけました。
そこから上は水も細くなり、ひたすらゴーロ小滝を登って詰めていきます。最後はかなり急ですが根っこなど掴みながら右沢に入っていくと斜度が緩み始めまもなく登山道に出ました。
帰りは牛の寝通りを少し下り、計画したルートの狩場巡視道に入る標識版を見つけ、沢沿いに付けられた山道を辿り下っていきます。
所々不明瞭な山道を1時間程度下ると小菅川が見えてきます。ヒラヤマ沢には立派な木橋が架けられていて、それを行きで見逃したのはルートミスでしたが、同じ道を利用することなく登下降できたので結果オーライってとこでしょう。
シーズン2本目の沢となった加治屋沢ですが、自分的には登下降、遡行の体力や技術が低下してしまっているのを感じ取れた山行となりました。夏の大型山行に向けてどこまで体力を戻せるかが自分の課題となりそうです。
同行者の山行記録リンク:https://note.com/crazyhillclimber/n/n2e34322de793
白糸の滝駐車場(6:57)-ヒラヤマ沢左岸尾根-金小屋尾根下降点(9:12/22)-土室川林道(10:25)-加治屋沢入渓(10:30)-牛ノ寝通りco1345m(13:58)-狩場巡視道下降点(14:03/12)-白糸の滝駐車場(15:28)