南ア 小仙丈沢

お盆後半は台風も通過して天気が回復しそうなので山行を募ったところ、石田さんから南ア小仙丈沢の計画がアップされたので参加することにした。地形図に水線を入れているとわかるが、等高線が2000mより上はほぼ狭い等間隔に詰まっていてガレ沢を想像した。
時間的には日帰りが可能そうだが、北沢峠のバス便の最終時刻の関係から一泊二日での実施となる。前夜は道の駅南アルプスむら長谷にて前泊し、6:05発のバス乗車を目標に仙流荘を目指すと、バス停前には既に長蛇の列。時刻表は関係なく、乗車客がさばけるまで市営バスがフル稼働している状態であった。1時間ほど並び6:55にバスにやっと乗車できた。北沢峠に到着した時は広河原行きバスは既に出ていたが、臨時バスを出してもらい野呂川出合に8時頃到着した。バス停にはイワナは捕獲禁止、フライや毛バリによるキャッチ&リリースのみ可との表示があり釣りは早速諦める。炎天下の中身支度を済ませ、林道を行くと40分程度で仙丈ケ岳の右側に小仙丈沢全体が見えてくる。

出合から直ぐの堰堤は右の踏み跡を辿り簡単に巻く事が出来る。

倒木の多い荒れたゴーロ状をしばらく行く。2-3mの岩組滝が数個出てくる程度でひたすら暑い中登っていく。ただし、水流中の岩の表面に良く滑る苔がついており神経を使う。

前方に大きな滝が2つほど見えてくるあたりが、当初テン場の予定だったco2000m付近となるが
まだ9:30なのでもう少し足を延ばすことにする。

最初の大滝は、5m+3m+15mの3段構成となっている。

時間が充分あるので滝下で休憩を取る。高山蝶のベニヒガゲが汗を吸いたくて多数よってきてなごむ。

下段の滝は右のリッジ状をフリーで登る。ホールドスタンスともに豊富で問題は無い。

中段・上段の滝は右から流れ込む小沢を登り4m滝の手前で左にトラバースするとうまく滝上に出られる。

滝上に出ると前方に第二の大滝が見えている。

大滝手間の7m多条多段岩組滝は左を登る。

第二の大滝は、6m+9m+6mの3段構成となっている。

しばらく観察した後、リーダーが右のガレルンゼに取りつく。落石に気を付け登っていく。

上部で若干トラバースが必要となるところで、スタンスが遠くザイル確保で通過する。そのまま、二ピッチでクリアするとまた開けた急なゴーロが展開する。ここで昼食休憩をとる。

その後は、泊り場を探しながら遡行する。時々2-3m程度の滝がかかるが特に問題はなく越せる。

co2290m付近の左から流れが合わさるところでどうにか2人が横になれるスペースを整地し幕場とする。

薪は豊富にありすぐ集まり、15:00頃から焚火を始めボーっとする。北岳がばっちり見えて最高のロケーションだ。

北岳を眺め、酒をチビチビやること4時間でやっと日が暮れ始める。21時過ぎに就寝した。

翌朝も北岳が見え良い天気になりそうな予感。7時少し前に出発する。

すぐに源頭ぽくなる中、急なゴーロや岩溝の流れを遡行していく。

滝もいくつか懸るが特に難しいものはなく越えて行く。

最後の方に出てくる美しいスダレ滝は左を小巻く。

ダケカンバの中のゴーロ帯がしばらく続く。

草原上の所を通過すると、カール状の所に出る。

右の尾根を目指して適当な沢形を登っていく。登山道手前で這松の藪漕ぎとなるが、9時に登山道に出られた。

仙丈ヶ岳方面の登山道には人が大勢いる。我々は10分ほど休憩し下山を開始した。

小仙丈岳経由で約2時間で北沢峠に下山した。幸運なことに直ぐに臨時バスが出発し、12時前に駐車場に着くことができた。

小仙丈沢はバスの関係もあり1泊2日とせざるを得ないが、初日は午後発で十分幕場に到着可能である。2個の大滝以外は急なゴーロ歩きであるが、北岳を眺めながらの高山帯の遡行が楽しめる。

遡行図

bema


山行最終日:2019年8月18日
メンバー:石田(L) 坂部
山域: 南アルプス
山行形態: 沢登り
コースタイム:
17日:仙流荘(6:55)=北沢峠(7:45)=野呂川出合(7:55-8:10)-小仙丈沢出合8:48-最初の大滝(9:50-10:07)-第二の大滝(10:29-49)-大滝上(11:20-51)-co2290m泊り場(12:10)

18日:泊り場(6:48)-二俣・右俣遡行(7:39)-co2850m付近登山道(9:00-16)-北沢峠(11:03/11:09)=仙流荘(11:55)
地形図:仙丈ヶ岳

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