北穂高岳東稜

2024年8月31日~9月1日 ☔のち🌞

台風迷走中で直前まで判断に悩みましたが、いくつかの天気のサイトをみて土曜の午後から天気が回復し、日曜日の午前中は晴れ間がのぞき、また午後から下り坂で雨予報だったので涸沢テント場までの移動は雨覚悟で、北穂高岳東稜を登る予定の日曜朝は晴れるという期待を持って出発しました。

今回の北穂高岳東稜は、友人から去年から声をかけてもらっていて、友人の今年のやりたい事リストの一つでした。色々登ってきているメンツですが、バリエーションルートは(私含め3人は)初めてで、一か月前くらいから4人で計画を立て個々にロープワークをし、クライミングジムで顔を合わせて一緒に練習したり、打ち合わせをしたりして気分を高めてきました。土曜日当日は朝から雨。レインを上下きて一つ目の目的地 嘉門次小屋へ向かいます。

歴史ある嘉門次小屋で岩魚定食をいただきました。台風の影響で上高地はガラガラで、嘉門次小屋も普段は行列ができるほどのお店でありますが、今日は空いていました。囲炉裏横の席も空いていたので特等席でお食事させていただきました。
一時間ほどの休憩をとり、またレインを着て雨の中歩きます。 徳沢を通りすぎ、横尾あたりになると雨が上がり、レインを脱ぎ希望の光が見えみんなテンションがあがります。テント装備とロープが肩に食いこみ重いですが、涸沢まで頑張ります
横尾を過ぎ、右手の屏風岩に雨の日しか見る事ができない滝を見ることができました。帰りはやはり、滝はなくなっていました。
もうすぐ涸沢カールのところまできました。登山道の横は普段、水はないのですがだいぶ下のほうから登山道の横は川になっていました。水は冷たく綺麗です。
16時すぎにテント場着きました。すでに張られているテントは5張りもなかったです。各自好きな所にテントを張り着替えて夕食です
涸沢ヒュッテのデッキは誰もいません。売店も閉まっていました。 4人のみで明日の打ち合わせをしながら夕食ととりました。
2日目
4:30行動開始だったので途中朝日が差し込みます。
北穂の一般登山道を登っていき、南陵との分岐、ガレ場を右に行きます。少し進むとケルンが置かれています。草付きのところまでガレをトラバースしていきます。支沢の右俣の左側が安定して登りやすく見えたのでガレたルンゼを登っていき、東稜のコルに乗り上げました。
落石に注意し、各自登りやすいところから
コルからは慎重に岩稜歩き。マーキングはないけれど、踏み跡があるので登りやすい。あっという間にゴジラの背に着き、そこからは少し緊張 核心部の涸沢側のトラバースはロープを出した。その後のナイフフリッジは景色もよく楽しいところ。あっという間に下降地点で先頭2人はロープ確保しつつクライムダウン、後続2人は懸垂下降しておりました。
下降地点には残置ロープやスリング、ボルトも何か所かうってあるので安心。アルパイン入門にはちょうどよいルートでした。
下降したら、あとは小屋までつめるだけ。緊張も解け、後ろを振り返るとさっき歩いたゴジラの背が綺麗に見える。
北穂高小屋でコーヒーを飲みながら歩いてきた東稜をながめる
下山中、横からみたゴジラの背。あっという間だったなーー。 これからテントを撤収し、また長い上高地までの道のりを思うと気が重かった。みなで協力し合って登った感じがとても心地よく、よい思い出となりました。

山行最終日:2024年9月1日
メンバー:畑 会員外3名
山域:北アルプス
山行形態:個人山行
コースタイム:
1日目 上高地バスターミナル(10:30)-嘉門次小屋(11:30-12:30)ー横尾(13:50)ー涸沢(16:30)テント泊
2日目 涸沢(4:30)ー東陵ー北穂高小屋(8:20)ー涸沢テント回収出発(12:00)ー上高地バスターミナル(16:20)
地形図:槍ヶ岳・穂高岳
報告者:畑

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