七滝沢――飯豊の入門沢
夏合宿は当初、北アルプス・笠ヶ岳に詰める金木戸川小倉谷を予定していたが、天候が不安定で最後の最後まで悩んだ末、飯豊・二王子岳の七滝沢へ転進した。
朝日や飯豊の沢に憧れる沢屋さんは多いように思う。七滝沢は「飯豊の入門沢」と言われる一方、遡行グレード3級とも言われている。入門沢で3級ということからも、飯豊の沢の難しさがうかがえる。いつか行きたいと思っていた沢だったので、今回遡行できたことで、飯豊の沢の門を少しだけ開けることができたように感じた。
今回のメンバーである本郷さん、畑さんにとっても飯豊は初めて(のはず)。もちろん自分にとっても初めての飯豊だった。
最初の渡渉は、思ったより流れが強く少し緊張した。足を取られないように慎重に渡る。事前に行った渡渉訓練が、早速ここで生きた。
その後は、巨岩帯が続き、体力を削られるが、ボルダーチックで楽しめた。そこを越えると、目の前に七滝と呼ばれる5段100mの滝が現れた。思わず声が出るほどの迫力。これだから沢はやめられない。左岸を巻き、藪の中1時間弱を要した
その後も7段130m、15m級、多段20mなどと豪快な滝が続く。登れるところは皆で協力して登り、難しいところは巻きながら、無我夢中で次から次へと出てくる滝を越えていった。
核心は、その滝群を終えた後に現れた20m滝。右岸のルンゼを上がって落ち口へトラバースするが、このルンゼが悪い。残置はあるものの、少し登ると手がなくなる。本郷さんが慎重かつ大胆にリードしてクリア。上部でピッチを切り、その先のトラバースは自分がリードした。前情報では落ち口が悪いらしい。高度感があり、岩を乗っ越すまで落ち口が見えない。しかし、慎重にトラバースして乗り越えてみると落ち口は意外とあっさりしていた。が、核心を越えた安心感は大きかった。
20m滝を越え、小ゴルジュを抜けると、ナメと穏やかな渓相に変わる。880m付近で良いテン場を見つけて幕営。ただ、夏の沢だけあって虫は多く、翌日には私と畑さんがかなり刺されていたことに気づいた。
二日目は時折ゴルジュの泳ぎや綺麗な釜でのへつりや泳ぎを交えながら、穏やかな渓相を楽しむ。三つ釜の滝も美しく、後半には15mを超える滝も現れる。最後まで5m程度の滝が適度に続き、変化に富んでいて飽きることがなかった。
二王子岳山頂からは飯豊連峰を一望。飯豊山は雲に隠れていたが、連峰全体を眺めることができた。海側には雄大な平野と緑の田んぼ、その先には佐渡島も見えた。山頂から二王子神社まではゆっくり下って2時間半ほど。標高が下がるにつれて気温が上がり、いつもの通り沢の中の涼しさが恋しくなった。
七滝沢は、下部から中部の巨岩帯で体力を使い、その後にスケールの大きな滝群が続く。登りごたえ、巻きごたえともに十分あり、20m滝の核心を越えると一転して穏やかな渓相に癒やされる。二日目はナメや釜を楽しみながら、適度に滝も現れて快適に遡行できた。
最後まで小倉谷と迷ったが、結果として七滝沢に転進してよかったと思う。飯豊の沢のスケールと面白さを十分に感じることができた二日間だった。沢は一人では行けない。長期休みがとれる時期なのに1泊2日の山行に快く転進を受けて頂いたお二人には感謝です。
次はどの飯豊の沢に挑戦しましょうか?その前に小倉谷ですかね。。。



















お疲れさまでした






コメントを残す