倉沢谷塩地谷

こんにちは、牛久です。

昨年度入会した同期のSさんと顔合わせ山行を奥多摩の塩地谷で計画したところ、代表の石田さんも同行してくださることになり3名で実施となった。

Sさんとは冬の北横岳に一緒に出掛けたがその時に山を歩きなれていることが伺えた。沢の経験もあるようなので一緒に行ける日を楽しみにしていた。朝6時30分、青梅駅に集合し日原へ向かった。梅雨中だというのに雨は少なく、連日猛暑が続いていてこの日も30度を超える予報となっていた。車をデポして倉沢林道を歩くこと約1時間、魚留滝の上から沢へ降りた。すでに汗だくで早く水に浸かりたい。はやる気持ちを抑えるようにストレッチをし、打ち合わせをしてから遡行を開始した。今回の山行の目的はSさんに私の沢登り時に気を付けていることや注意していることを伝えること、それとセカンドフォローの練習など実際にロープ操作をしてもらうことだ。こういう時にベテランの石田さんがいるとアドバイスを戴けるので大変ありがたい。

しっかり確認

倉沢は隣の川苔谷に比べると水が奇麗で匂いも気にならないので歩いていて気持ちがいい。右に長尾谷を分け、地蔵滝を左から巻く。この作業道まで上がる巻きが無ければこの沢はもっと人気が出るのになぁ、といつも思ってしまう。

作業道からの沢への下降はルート取りによってロープを出さなくても降りられるが今回は練習も兼ねているので2ピッチで降りた。ロープは必要な時には躊躇なく使うべきだが頻繁に出すと時間を食ってしまうので使うシーンを吟味したいと思っている。もちろんセットや収納をテキパキやることを心掛けたい。

練習を重ね、体に覚えさせる

沢に復帰すると岩に独特な縞模様があるゴルジュだ。いつもは木々の葉が開いていない早春に来ることが多いので水線通しで行かないが今回は積極的に水に入り進んだ。さすがに泳ぐような釜は無かったが胸下まで浸かり滝を登れたのはて楽しくて良かった。

     

前回少しだけ触ったみた芽尻沢手前にある6mCSに今回も取りついてみた。滝の水流裏側を潜り対岸に行くとCSに立てかけてある枝がある。これに足を乗せて体を持ち上げてから突っ張りで這い上がれそうだけど行けそうで行けなかった。ここが突破出来れば左壁のトラバースルートを通らなくていいので時間短縮にもなる。残置スリングが垂れているので突破した人がいるはずだ。いつかやってみたい。

Sさんの足取りは軽快で危なげなかったので途中からトップを代わってもらった。滝らしい滝は無いがそれでもちょっと落差のある個所では巻くのか登るのか相談しながら通過していった。

水が乏しくなりラストの滝である5mでSさんにリードで登りセカンドをフォローする一連の操作練習をした。訓練ではやったことがあるが実際の現場では未経験とのことだったのでいい機会が作れたと思う。

練習も真剣におこなう

詰めは登山道まで一直線だ。隣の長尾谷の詰めと比べると大変登りやすい。登山道は「一杯水」と言う水場になっているがなんと涸れていてビックリ。涸れることがあるなんて知らなかったがよくあることなのかな?

下山は棒杭尾根で約1時間半。沢から離れるとさすがに蒸し暑い。降り立った長尾谷で汗を流してからデポ地へと林道を下った。

梅雨時期であること、Sさんとの初めての山行と言うことで奥多摩の初級沢を選んだが真夏の陽気と石田さんが同行してくれたこと、何よりSさんが危なげなく沢歩きできたことを鑑みればもう少し手ごたえのある沢でも良かったかな?と感じた。

次に行く沢を考えるのが楽しみになった。


メンバー:牛久(L) 石田 S
山域:奥多摩
山行形態:沢登り
コースタイム:
倉沢林道デポ地(7:30)-入渓点〈魚留滝上〉(8:10)-棒杭沢出合(10:00)-5mフォロー練習(11:30-12:00)-一杯水(12:30) ー魚留橋(14:00)ーデポ地(14:20)
地形図:武蔵日原
報告者:牛久

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