7/21 天候:晴れ
この週末は、前川大滝沢を予定していたが、東北方面の天気がイマイチな上リーダーが急遽参加出来なくなってしまったため、中央アルプス太田切川中御所谷東横川に転進することにしました。それ程難しい所は無い沢なので、星野さんのリード練習にも適当と思い選択しましたが、上部では意外とシャワークライムとなる場面が多く、少々寒気がくるくらい満喫してきました。
菅ノ台バスセンターは早朝からいつも以上の長蛇の列、落石で運行停止中だったロープウエイと路線バスが昨日から再開された影響だろう。我々は、4時頃のザックおき作戦で前方をキープでき、6時台のバスに乗り込み、しらび平に向かうことができた。しらび平のベンチでゆっくりと身支度をして、7時前にしらび橋目指して出発、橋を越え左岸側の踏み跡から横川に入渓し星野さんにリードをお願いする。
最初の堰堤は、左側をサクっと通過できたが、2番目の堰堤は以前と異なり左側が大きく崩落していた。左側を諦め、右側の草付きから特に問題なく巻く。
堰堤を越えると直ぐに東横川と西横川の二俣、どちらにも4-5mの滝をかけて出合っているがスタンス豊富で東横川の方に入っていく。
巨岩が立ちふさがるポイントをすり抜けると、10m滝となる。水流左側が登れるはずだが、少々増水気味で星野さん、高森さんともに諦めてしばし攻略ルートを考察する。
結局高森さんリードで左のルンゼから潅木沿いを斜上するルートでクリアするが、岩がボロボロで多数の落石が起き通過に気を使った。ここで約1時間を費やす。
10m滝を越えると2~5m程の何れも登れる滝がco1950m付近までいくつもかかる。
開けているが急峻な沢で釜を備えた滝は2個ほどであったが、水は冷たく透明だ。
気持ちよく登れる滝が続く。
co2040mの二俣まで直線的で、伊那前岳の東側まで見通せる。
滝と呼べるかどうか微妙だが、このように水流が流れ落ちる箇所が出てくる。
Y字状に流れ落ちる4mCS滝は右大岩の右わきを簡単にすり抜けられるが、高森さんが水流突破にトライした。
これも滝と言えるか微妙な流れ。岩盤状を水流がネジレ落ちる。
水流が日の光を浴びて落ちる様は美しく見ていて飽きない。
徐々に水を被って登る箇所が増えてくる。
急なゴーロを息を切らせてしばらく登ってゆくとco2040mの二俣に到着した。本流は左側で10x20mの階段状の滝がかかる。
ここから先はシャワークライムで突破する滝が出てきて全身ずぶ濡れになりながら登っていく。真夏の晴天下でなければとれないルートだ。
この滝も左の流れを通過するが、寒くなってきたのかリーダーはレインウエアを装着した。
まだまだ、所々でシャワーを浴びながら遡行していきます。
まだまだ、シャワークライムが続き、下界は35℃越えの真夏だがかなり寒くなってきました。
駒ヶ根市街や南アルプスの山々が眼下に展開するようになってきます。
段々水に濡れたく無くなってくるが、楽なルートには水流があり止む無くちょいシャワーで通過。
終盤の最初に出てくる4m滝。高森さん、星野さんは左のルンゼを登るが上部のトラバースがいやらしくロープを出す。本郷さんと自分は、右の水流の際を直登して突破した。
そこを越えるとガレ場を結構な水が流れ落ちていて、その先に滝が見える。
最後の5m滝となるが、左のガレ場を高森さん以外は上まで上がり過ぎて、ロープトラバースで本流に復帰した。
その先、co2510m付近で長谷部新道を探すが中々見つけられない。草間にやっと踏み跡をみつけ、後日利用する人の為に赤テープをセットした。原計画では東側の尾根にでて登山道で中御所バス停に下山予定であったが、14:00になっていたので、千畳敷駅からロープウエイで下山することにした。
長谷部新道は踏み跡が所々消失し、ルートファインディングに苦労するが、西横川を通過すると踏み跡がはっきりとし歩きやすくなる。
千畳敷カールとロープウエイ駅が見えてきて、順番待ちの予約番号を読み上げるアナウンスも聞こえてくるようになります。
東横川出合から1時間45分程度で千畳敷カールに到着。宝剣岳の尾根がガキガキして久し振りのアルプス景観を見る。観光客はかなり多く、多くの方は外国からいらしているようだった。
運よく混雑時間帯が終了おり、予約番号を受けることなくスムーズにロープウエイに乗車できた。ロープウエイから中御所谷の難しそうな滝などをチェックしながらしらび平駅に下山した。
東横川は、高山帯に突き上げる明るい急峻な沢で結構水を被るので、真夏の気温の高い時に遡行するのがお薦めと思います。
しらび平(6:47)-二俣・東横川遡行(7:30)〜co2040m二俣・左沢遡行(10:11/20)〜co2510m長谷部新道(13:51/14:00)-千畳敷駅(16:05)