3/11 晴れ
もう3月に入ったので、ヒルの心配はありますが、房総・三間(さんま)川上流と岩井川井土沢の計画をたて、大塚さんと2人で行ってきました。午前中に三間川を片付けて午後に井土沢に転戦する欲張りな計画でしたが、三間川の詰で少々時間がかかり、井土沢は偵察だけで終わりました。
三間川上流には、地形図にも名称記載がある開墾場の滝がお目当てです。奥米トンネルを抜けたところから入渓しようとしましたが、斜面が急であきらめ、旧太郎集落の開墾場の滝下に延びる尾根上の道を終点まで車で入ります。お墓の前のスペースに車を停めさせてもらい身支度して9時ちょい前に出発しました。
尾根上は梅畑?で電気柵が張られています。その脇の踏み跡をたどっていくと植林帯が川床に続いています。
駐車地点から10分ほどで入渓。早速目の前の白い大岩壁が目を奪います。
この周辺の沢自体は溜まりに泡立ちがあり、あまり綺麗ではないです。上流に少し集落があるためdしょうか・・・。
それでも、房総の沢ならではのナメ床が早速出迎えてくれます。
所々、壁面に切削跡やパイプが走っていて人の手が入っています。
10分ほどで開墾場の滝に到着。川回しのトンネルから水の落ちる9m程度ののっぺりした滝です。左側に残置ロープがかかっていますが急なので登りやすいところを探します。
大きな釜を回り込んで右側をみると、そこにも残置ロープがかかっています。こちらの方が樹林帯の中で登りやすそうです。
が、更にその右にご丁寧にアミバシゴがかかっていました!
先人に感謝し、躊躇なくこちらを選択しました。
滝上へのトラバースルートにもロープが張られており安心です。
滝上のトンネル。長さは10mないですけど、良く掘りましたね。このトンネルで結構な広さの耕作地が確保できたのですかね。
右側の壁には水抜きの為?の穴があきパイプが走っています。その2-3m先から枝沢が9m滝を伴って合わさるのでこの穴の意味が不明です(穴が無くても自然にそちらの枝沢に水流はいくと思われる)。
co125mの二俣、帰りは上流から回り込んで左沢を下降してくる予定です。
本流は所床なだらかなナメ滝がかかります。
大岩が幾つかナメ滝上に箇所転がっていました。
所々、ピットホール錠の穴が川床に空いているのも房総の沢の特徴です。
今度は、少々狭い長めのトンネルが現れました。上に林道のガードレールが見えます。
高さ2m長さ30mといったところでしょうか。
トンネルを抜けるとこれまた房総ではよく見かけるパイプを埋めたコンクリが続いていました。歩きやすいこの上をしばらく行かせてもらいます。
原計画ではco155mのこの枝沢を詰め上げて、先ほどの左沢上流に回り込む予定ですが8mの滝がかかっていて直登は出来そうではないです。
右側に窪状の急斜面があったので、ここを登って巻いてみます。
滝上の斜面に出て、目的の枝沢を眼下にみると倒木で延々と埋まっているようで、沢床におりるのはやめて、尾根を詰めることにします。
所々急斜面で行く手を遮られましたが、弱点を選んでどうにか尾根に出ることができましたが、ここで予定外の時間を使ってしまいました。
co252mピークの先まで尾根を辿り、地図上の林道目指して下降します。
1箇所懸垂しました。
お目当ての林道には11:30到着。トンネルを2つほどくぐって、左沢上流の枝沢に向かいます。
左沢の上流の枝沢とういか窪地状を適当に下降していきます。
石積み堰堤を降りると左沢に合わさります。
左沢はコンクリート道路のようです。
梯子付きの砂防堰堤も4カ所ありましたが、本当に必要なのでしょうかね。
あまりに整った川床と側壁です。もしかしたこの枝沢は人工的に削って作られたものかもしれません。目的は不明ですが・・・。
このような地層の岸壁からすると人工的でもないのかとも思います。
滝も少しでてきましたが簡単に降りれます。
この5m滝は念のため懸垂下降しました。
その先に左沢のうれしい恵みがありました。シイタケの群落です。状態の良いものを採らせてもらいましたが、こんなところにあるのですね。左沢を下降してみた甲斐がありました。
本流が見えてきました。この後は、本流を少々下った左岸から植林地に入って林道に出て駐車場に帰りました。
さて、結局詰で時間を取られてしまったために、岩井川井土沢出合いについたのは、14:30頃になってしまい遡行するのは諦めました。ただ、川上大滝は見てみたいので少し沢に入ってみました。沢は、地元の方が整備しているようで滝場への入り口に立派な標識があります。
沢沿いに付けられた道を10分ほど歩くと沢に降りていくところで消えてしまいます。お目当ての滝は見えません。
しょうがないので沢の中を10分ほど詰めてみますが、水流も細く滝の音も聞こえずとても大きな滝がでてくるように思えません。諦めて引き返しました。
滝入口の駐車地点で装備を解除していると地元の方の車が通ったので川上大滝について聞いてみました。なんとこの方が標識や道を整備している方でした。道がなくなってから沢の中を20分ほど登ると8mの黒い滝が出てくるとのことで写真も見せてもらいました。もう少し頑張って沢を詰めてみれば良かったわけですが、次回のお楽しみコースとして取っておくことにしました。
旧太郎P(8:57)-co110m付近入渓(9:05)-開墾場の滝(9:13/26)-川回しトンネル(10:05)-co155m左枝沢(10:13)-co252ピーク(11:02)-林道(11:30)-co145m左枝沢上部再入渓(11:44)-奥米林道(13:13)-旧太郎P(13:30)